人間の力は電気のスイッチとは違う
リラクゼーションのもっとも基本的な方法と言えば、
入れた力を抜いて筋の緊張を弛めるということに尽きるでしょう。
何か作業をするというとき、その意図を実現するには、
必要な緊張なり動きができるように
力を入れる努力をしなければなりません。
意図が実現し、動きなり作業なりが終わったら、
そこで力を入れるという努力もやめるのですから、
同時にそれまでの努力で生じた筋緊張もなくなるはずです。
電気刺激に対する筋繊維の収縮実験では、刺激が消えれば
「all or nonの法則」に従って収縮も元にもどるはずですが、
力入れる・抜くという人間の努力は、
スイッチの開閉のように瞬間処理ができるわけではありません。
また筋繊維も単一でなく複数筋群であってみれば、
一瞬のうちに元へもどるなどというわけにはいかず、
自然に元へもどるというプロセスに任せるほかありません。
しかし、それでは時間もかかるし、元へもどる力も弱く、
しっかり元へもどるかどうかもわかりません。
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