2012年6月3日日曜日

下半身の疲れはこうして取ります!

緊張は人体を支える基礎の「あし」に回帰する

下肢とは、股から膝、足首、足、足指までを含む
「あし」全体をさします。


下肢は、人類が四つ足歩行の時代から、
二本足で立って歩くようになって、生活全般にわたって、
その重要性がはるかに大きくなりました。

と同時に四つ足でなら起こらなかったような困難や無理が新たに生じ、
それだけ不当な緊張も生まれやすくなり、
それが日常生活におけるさまざまな偏りや
悩みをもたらすことにもなっています。

下肢には、ク幹部と頭部という上部構造体を重力に
対応しながらダイナミックに統合する形で適切に支える役目があります。

頸や肩、背中や腰、腕や手など、体の部位・部分には
それぞれ特有の問題や困難がありますが、
下肢はそれらを包括・統合して全身の微妙な調整をしなければなりません。

すなわち、一方では重力という物理条件に対応して
微妙なバランスを維持し続けなければならず、
また他方では人間関係や文化など、
社会条件への対応を欠かすことができないのです。

そうした多重・多様な課題の難しさは心身のストレスを強め、
生活体験の安定を脅かし、不当な緊張を生じやすくします。
そんな緊張が人体をタテに支える基礎である「あし」に回帰して、
それを構成する股、膝、足首、足などに
不当な緊張や困難をもたらすことになります。