2012年4月19日木曜日

準備緊張ってご存知ですか?動かなくても体は強張っています。

緊張ということについて考えた時、
椅子から立ち上がったり、発言しようとしたりする際の動きが現実に始まれば、
筋群の活動もそれに対応するのは当然です。


しかし、まだ実際にはそうしていない状態でも、
頭の中でただ単にそう思っているだけの場合と、
本当に「その気」になっているときとでは、
生理的におおきな違いがあります。

単に思っているだけでも脳波レベルの変化はみられますが、
本気になっているときは、さらに筋電図レベルにも変化が現れ、
筋群まで緊張していることがわかります。
動作のいわば準備状態でも「準備緊張」とでもいうべき筋緊張が生じているのです。

こうした「準備緊張」も、それに続いて起こる立ったり歩いたり
話したりなどという生活上の動作も日ごろ慣れ親しんでいるどうさですから、
特に力むこともありません。

それでいて必要な力だけは適切にだすように努力するという、
ほどほどの「やる気」と、
体の適度な緊張がおのずと生じています。
いくらか肝ばったり、無理している場合でも、
一定の範囲内にとどまっていて、
適応できる閾値を超えることはないのが普通です。