お任せ脱力で作った形を保持する
いざ自分で腕挙げの形をとろうと努力するとき、
適正な努力だけでできるならなんの問題もないのですが、
それに伴って勝手に入ってくる力、習慣化ないし自動化された
不当な緊張などが同時に加わってしまいます。
腕挙げの形を保持するためには、
この勝手に入ってくる妨害的な緊張を排除し、
適正な力だけしっかり入れられるようにしなければなりません。
すなわち妨害する緊張を排除しながら目指す形を保持するという、
二つの課題を同時に行うことになるのです。
それがもっとも出来やすい条件は完全脱力の状態から形を
保持するための力を入れる作業をすることです。
猫背や側湾、腰の後反りからくる腰痛、肘が伸ばせない肘痛、
O脚からくる膝の痛みなどのように、姿勢や自体軸などが屈がって
習慣化したようなものは、やはり自分ひとりではなかなか
その形を変えることができません。
他動補助によるお任せ脱力で、
まず形をつくっておき、それをそのままの形で
保持するという方法がやはりもっとも有効な補助法なのです。
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